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洋裁と鉄道と・・・。夫婦で綴る、趣味の雑感。 


by zakkan-daily

カレチ

「カレチ」とは長距離列車に乗務する「客扱専務車掌」の略称。
「カ」は客扱いを意味し、「レチ」は明治時代に車掌を列車長と呼んだのが語源。
そんなカレチが活躍した昭和40年代後半から50年代を舞台にした漫画、「カレチ」
東京赴任中のSさんに紹介頂いた。

カレチ_c0291710_2318928.jpg


という訳で早速入手してみた。
現在4巻まで刊行、モーニング連載中。

作者は池田邦彦氏
鉄道イラスト関係の著書で知られた方。
「列車紳士録」など一番のお気に入り。
数年前いきなり漫画家に転身されたようだ。

主人公は大阪車掌区の新米カレチ、荻野憲二。乗客を第一に考える若い車掌とそれを取り巻く人達の人間模様。
その舞台となる当時の駅や列車、車内が巧みに描写されており、国鉄内部の慣例や縦割り組織の事情まで匂わせてある。
なるほど、参考文献に坂上衛や壇上完爾の著書がある辺り、リアリティーがある。
表紙イラストのように、北陸本線や関西~九州方面への列車が登場する。

鉄ちゃん必読と言っても過言ではない?

何よりも、私自身が特急「雷鳥」「白鳥」、夜行急行「きたぐに」を頻繁に利用して関西~新潟を往来していた10~20年前を思い出す。この頃でも本作品のような昭和の空気が漂う旅であり、決して快適ではなかった。夜中でもカレチさんが巡回して空調を調整していた。
まあ、移動手段がこれしかなかったという理由はあるのだが…


読んでみようと思われた諸兄、ぜひともお貸しします!
by zakkan-daily | 2013-06-20 22:44 | 鉄道